京都実感! 都心で京都を実感する、フォトジェニックな 「映える」スポット

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歴史的建造物や伝統的行事など、日本の観光名所として知られる京都にはたくさんの魅力があります。それ故、国内外に多くのファンが存在しますが、なかなかまとまった時間が取れず、京都に行けないことを残念に思っている人もいるはず。実は、東京圏には京都の文化を感じさせるさまざまなスポットやイベントがあり、都心にいながら京都気分を味わうことが可能です。今回は、撮影で「映える」、そうしたスポットやイベントをみなさんにご紹介します。

 

 

嵐山 竹林の道を思わせる公園で撮影タイム
竹林公園

京都の「嵐山 竹林の道」の見所と言えば天高く伸びたたくさんの竹ですが、東京都東久留米市にある「竹林公園」でも同じような風情を味わうことができます。都会の喧噪から少し離れたところにあるこの場所は、1982年(昭和57年)に「新東京百景」に選ばれたこともある都内有数の観光スポット。敷地面積約6058㎡の園内にはたくさんの孟宗竹がそびえ立ち、その数はなんと約2000本にものぼります。
竹の爽やかな香りのもとで、撮影スポットを探しながら公園散策を行えば、心と体がリフレッシュされること間違いなし。逆光のまま竹林を見上げて撮影したり、光を背負った竹の節にズームアップしたりすると「映える」写真が撮れるはず。特に、4月から5月にかけては竹がなお美しいとされているので、家族や友人、恋人といった親しい人とともに、カメラやスマホを片手にこの公園を散策してみることをオススメします。

 

竹林公園
東京都東久留米市南沢1-7
https://www.city.higashikurume.lg.jp/shisetsu/kouen/1001496/1002180.html

 

 

伏見稲荷大社 千本鳥居のような、幻想的な和の空間
根津神社 千本鳥居

京都の「伏見稲荷大社」は、千本鳥居で有名な場所。美しい朱色の鳥居を一目見ようと、国内のみならず、海外からもたくさんの人々が訪れています。
実はこの千本鳥居、東京都文京区の「根津神社」にもあることをご存じでしょうか? 「根津神社」は今から1900年以上前に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が千駄木の地に創祀したとされる古社で、千本鳥居はこの境内の西側にあります。豊かな緑の中に映える朱色がとても幻想的で、その美しさは訪れた参拝客が思わず足を止めてしまうほど。カメラやスマホのモニターに映る鳥居の数々を重ねあわせながら写すと、画面にまとまりも生まれます。
ちなみに、「根津神社」では毎年春に「つつじまつり」が開催されています。千本鳥居をくぐりながら約100種、3000株ものつつじを鑑賞できるので、このシーズンに一度は「根津神社」を訪れてみましょう。

※2020年は「つつじまつり」中止。

 

根津神社
東京都文京区根津1-28-9
http://www.nedujinja.or.jp/

 

日本の伝統文化や京都風情を随所に感じさせる地で撮影
石畳と芸者のまち、神楽坂

清水寺などの歴史的建造物や、舞踊・御囃子を披露する舞妓など、京都に訪れると、たくさんの日本文化に触れることができます。東京都新宿区にある「神楽坂」も、そうした風情を感じられる場所。細い路地にある石畳は、京都の「白川南通」や「花見小路通」などに近い趣があり、しっとりと雨に濡れれば情緒がいっそう増した石畳となり、撮影にも最適です。周辺には岩筒雄命(いわつつおのみこと)や赤城姫命(あかぎひめのみこと)が祀られている「赤城神社」も建ち、京都の歴史的建造物に通じる美しさがあります。
実は、「神楽坂」は別名、小京都とも呼ばれており、一昔前までたくさんの芸者が集まる“花街”として知られていました。今もその面影が残っており、老舗の日本料亭ではおいしい料理を味わいながら芸者衆の季節の踊りを鑑賞できます。

 


【番外】
まるで京都五山送り火かのような美しき夜景
箱根大文字焼

東京からとてもアクセスのよい観光・温泉地として愛され続ける地、箱根。この地で開かれる箱根三大祭りのひとつ、「箱根大文字焼」をご存じでしょうか? すでに100年近い歴史があるこの催しは、標高924mの明星ヶ岳の山頂付近に「大」の火文字が灯される箱根・夏の風物詩。山に送り火を灯すイベントは京都のお盆行事「京都五山送り火」が有名ですが、こちらのイベントも見る人を圧倒させ、多くの人々の記憶に残るお祭りとして知られています。
このイベントでは、大文字焼をバックにたくさんの花火が打ち上げられ、速射連発花火・スターマインや、仕掛け花火・ナイアガラの大滝などが箱根の街を色鮮やかに染めていきます。カラフルにきらめく光の群像を撮影するにはおすすめです。「かながわのまつり50選」にも選出された箱根の伝統行事なので、夏休みを利用して一度は足を運んでみましょう。

 

 

 

 

文・武末典子 写真・PIXTA、根津神社

 

 

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