京都ナポリタンリップ

喫茶文化を象徴するフード、ナポリタン。
ナポリタンを提供する京都の喫茶店にインタビューします。
味のこだわりやその店の歴史、
京都のお昼の参考になるような情報をお届けします。
たぶん、読み終えたらナポリタンの口になるはず。

ナポリタンリップ#7「静香」京都・千本今出川 芸妓さんの名前を継いだ喫茶店でナポリタンを

大通りに並ぶ建造物の中で、赤く目立つ店名「Shizuka」。ここは千本今出川で最も古いお店です。店内に足を踏み入れると、可愛らしいレトロな内装が迎えてくれます。創業当時から受け継がれてきた空間には、どこか懐かしく落ち着く雰囲気があります。
今回は、お店づくりへのこだわりとともに、約10年前にメニューに加わったというナポリタンについてお話を伺いました。
―静香さんという名前の由来について教えてください
ここの創業当初住まわれていた先斗町の芸妓さんの名前から来ました。元々は住宅として住まわれていて、その時屋号が 「静香」さんという名前だったので、うちが喫茶店で買い取る時にその屋号を引き継いだという感じですね。
―麺を柔らかくしている理由は何ですか?
食べやすさですかね。 そこまで甘くなく、お子様からお年寄りの方まで食べやすくて、良い意味で癖のない感じのナポリタンになります。うちのお店は結構年配のお年寄りの方が多いので、一般で言うスパゲッティのアルデンテみたいなところではなくソフト麺っぽい感じに近づけています。
ナポリタン ¥800
―いちばんこだわっている工程はありますか?
少し焦がすということですかね。ケチャップは加熱すると甘みが出るので、お砂糖ではなくトマトの甘味が引き立ちやすいように焦げが出るほどではないですが、煮詰めるという感じですね。
―ナポリタンは最初からあったわけではないとお聞きしましたが、メニューに追加された理由は?
約10年前に代替わりとリニューアルをしたのですが、その時までは軽食しかなかった喫茶店で、コーヒーとドリンクが数種類とサンドウィッチが2種類だけみたいな感じのメニューでした。なので、もうちょっと地域の方のお昼ご飯的なものが欲しいなと思い追加しました。
―メニューが出来た当初と今のメニューで変更したところはありますか?
ほとんど変わってないと思います。当初は試行錯誤があったので今よりもちょっと味に癖があったんですけど、それが無くなっていったという感じですね。
―どのような癖がありましたか?
色々ブレンドしていました。何使っていたかはその時週替わりぐらいで変わっていたのでなんとも言えないです。常連のお客様の意見や自分たちで試食して、自分たちが飽きのこない味にしていったという感覚が強いですかね。
―内装に関して、引き継いだところはありますか?
内装は当時のままです。壁を塗り替えて、レイアウトを少し変えたぐらいで大きく変わっ たところはないです。後は外枠の赤いところが昔は赤じゃなくて木の色の茶色でしたが塗り替えたりしました。椅子も当時のもので87年前ぐらいのものです。
―可愛らしい内装のこだわりは?
創業者の方が舶来品が好きでこういう内装になっています。今はレトロっぽい感じですけど、当時としてはだいぶ珍しい最先端みたいな感じでした。創業者の趣味というかやりたかったことなのでしょうね。
―なぜ喫茶店に裏庭があるのですか?
裏庭自体はそんな珍しくなくて、トイレは昔どこも離れにあるから若干そこの間に空間があるというのが多いです。
創業者が当時神戸まで買い付けに行ったり、レンガとかも自分で選んだりしていてみたいな感じで、柱も削ってこの模様になっています。そういうこだわりの強い方だったので、小便小僧やレンガ調の裏庭もそんな感じですね。
インタビュアーによる味の感想
柔らかいソフト麺と、舶来品や昔の内装に囲まれて味わう静香さんのナポリタンは、どこか懐かしさを感じさせます。あらかじめ粉チーズとバジルがかけられているのもさりげないポイントで、厚切りベーコンが入っているのも嬉しいです。他のメニューも魅力的だったので、次はフルーツサンドや豚カツサンドも食べてみたいと思いました。
今日のリップ
住所:〒602-8321京都府京都市上京区南上善寺町164
営業時間:月〜金 10:00~16:00 土日10:00~17:00
定休日:水(不定休)
アクセス:京福電鉄北野線北野白梅町駅 徒歩13分 地下鉄烏丸線今出川駅 徒歩19分
Share