京都ナポリタンリップ

喫茶文化を象徴するフード、ナポリタン。
ナポリタンを提供する京都の喫茶店にインタビューします。
味のこだわりやその店の歴史、
京都のお昼の参考になるような情報をお届けします。
たぶん、読み終えたらナポリタンの口になるはず。

ナポリタンリップ#11食べられるのはあと3年?店主の思いやりがつまったスパゲッティハンバーグ

階段を上がりドアを開けると店主がカウンターからお出迎え。
アーチ形の仕切りなど珍しい装飾の店内奥へ進んで行くと、眺めがよく開放感のある窓際の席があります。今回はそんな広々とした空間の中で、名物のスパゲッティハンバーグについてお話を聞きました。
-切り方や調理の過程でこだわっていることはありますか?
こだわりは特にないです。具材はピーマンと玉ねぎとベーコンで、焼き飯やスパゲッティー、オムライスも一緒に作っているので1回1回スパゲッティー用などで具材を作ってないんです。昔からやっていることをそのまま55年やってます。ケチャップは沢山のメーカーがありますが私はデルモンテを使っていて、これが一番美味しいと思っています。
-ハンバーグがのっているのは珍しいと思うのですが、どうやってうまれたのでしょうか?
息子が「ハンバーグをのせたらいいのではないか」と提案したことから生まれました。でも、お昼が忙しすぎて後悔しています。メニューの種類も多いので...
スパゲッティ&ハンバーグ ¥950
-ハンバーグは注文を受けてから作っているのですか?
いえいえ、作り置きして冷凍させています。それを前の日に出して元の状態に戻すようにしています。デミグラスソースの中にハンバーグを漬けておいて、料理を作り終えてからのせています。家庭の延長ですね。
-家庭の延長ということはハンバーグもご家庭の味でしょうか?
実は、昔オープンした時コックさんがいて、その人の作り方を見て覚えました。それを自分なりに工夫しています。当時バイトさんも2人いたりしていたのですが、段々やめられて主人と2人でもやれるようにしたという感じです。
-このお店は奥様が作られたものなのでしょうか?
いいえ、先代の舅さんと姑さんがいました。一緒に住んでいたのですが、子育てが落ち着いてお店を手伝うようになりました。その後、先代が亡くなられて私が継ぐことになりました。主人が表をやって私は調理専門でしたが、4,5年前に主人も亡くなり私が1人でやっています。
-店内も広いですし、1人でやるのは大変そうですよね。
そうですね。忙しいときは本当に忙しいです。いっぺんに8人とか来る時があったりするので。
常に2人位いたらいいのですが、(お客さんは)来ないときは来ないので。バイトの方も70代のおばちゃんだったりしてそれぞれ家庭があるので順番に来たりしています。初めはものすごく忙しかったです。いつまでも忙しかったら大変なので、自分のできる範囲でぼちぼちとやっています。
お店があるのでやめるっていうわけにもいかないので、あと3年くらい頑張ってみようかなっていう感じです。
ー昔は夜まで営業されてたんですか?
そうです。カウンターのところにビールとかお酒を並べて、結構22時くらいまでやってたんじゃないかな。時代がどんどん変わってきていますからね。後はもう自分でできる範囲内でしんどくなったら色々やめて少しずつ減らしていったりしてます。
17時で一応終わりにしていますが、体がもたないから15時くらいになってお客さんがあんまり来なかったらもう閉めたりしてます。たまにゆっくりしてる方がいるときはもうちょっとしてますけど。どうしても買いに行かないと明日の準備ができないってなった時は断りを入れて帰っていただいています。
ーお忙しいときは何人くらい来られるんですか?
多いときはもう満席になるくらいでカウンターにちょっと座っていただいたりします。ぱらぱらと座って、少なくとも15人くらいは来ると思います。忙しいときは20人とか来ますけど毎日じゃないですよ。
朝は1人でモーニングでもそんなに忙しくないんですけど、来店しだすと一気に8人とか団体さんがワッと来たりとか、観光客の方でバタバタしています。
-(メニュー表を見せてもらいました)メニューが多いですね。しかも安い。今時中々見ない価格設定ですね。
そうですね。本当に大変です。価格設定を上げちゃうと常連さんが気の毒だと思い上げられないです。常連さんに喜んでもらえたらいいなと思っているので今更上げるのも面倒だなという感じです。
メニューも減らしたりしたいのですが、変えるのも手間がかかって面倒でそのままです。
-昔1階がパチンコ屋だったとお聞きしたのですが本当ですか?
そうです。主人が経営していましたが、お客さんも少なくなって閉店しました。
現在は、貸店舗になっています。
インタビュアーによる感想
見た目は太めの麺に、ピーマン・玉ねぎ・ベーコンを使った昔ながらの定番のナポリタン。さらにその上にはハンバーグが乗っていて、なんとも魅力的です。
一口食べてみると口の中はパキッとしたピーマンの食感と玉ねぎの甘み、厚切りベーコンの肉感の組み合わせが最高に相性がよく、それぞれの食感が相まってすごく美味しかったです。ハンバーグを単体で小さく食べてみると、ふわふわした食感では無く、ギュギュっとした肉感のハンバーグで驚きました。食卓の味を彷彿とさせるような甘めのスパゲッティとハンバーグでした。
今日のリップ
住所:〒600ー8845 京都府京都市下京区朱雀北ノ口町42
営業時間:月〜土 08:00〜17:00
定休日:日曜日
アクセス:梅小路京都西駅出口から徒歩約6分
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