碁盤の目の真ん中らへんで続く、ごくごく普通の定食屋、 といいたいところが、やたら主張の強い張り紙や選書、食堂の割にはいい酒置いてたり、 刺し身が上等だったりと、こういう普通で変、が京都らしいと思います。
花見の時期は半日酒盛り、春秋には土手で肉焼いて酒盛り。 日本全国私有地だらけになってしまった今、これだけ「コモン」が保たれている空間は他にはない。 私企業やつまらない開発からなんとしてでも守る。
看板なし、メニューなし、愛想なし。 「一見さんお断り」を、もっともっと地べたのレベルで展開する、左京区のある意味高級店。
イベント企画、出版なども手がける。著書に『90年代のこと 僕の修業時代』(夏葉社)、『街を変える小さな店』(京阪神エルマガジン社)ほか。
堀部さん独自の視点でおすすめの京都を紹介してくださいました。