ランチ限定20食の中華蕎麦を目当てに立ち寄って「売り切れ」の看板にがっくり肩を落とすことも多い。
麺にもこだわった中華蕎麦は、黒と白と坦々麺の3種類で、昆布、鰹節をベースにした上品なスープ。
きっと細かな工夫がしてあるにちがいない。
上御霊神社の向かいにひっそりとたたずむ水田玉雲堂。
「唐板」と呼ばれる銅板の上で焼いた煎餅は、ボーロのような素朴な風味とパリッとした独特の触感がほかでは味わえない。
クリームを挟むとか胡麻風味などのバリエーションは一切なく、唐板のみで約500年の歴史を守る。
光悦寺や源光庵に向かう鷹峰街道の中腹にある光悦堂。
豊臣秀吉が築いた御土居に因んだ名物「御土居餅」を買えば、なんと通常は立ち入ることができない史跡に入るための鍵をいただける。
御土居に登って、かつて本阿弥光悦も眺めたであろう景色と共に味わうふわふわのお餅。
歴史好きにはなんとも贅沢な時間になるだろう。
和久傳が提供する蕎麦と料理の店で、1 階はおもたせ。
岸和郎が手がけたコンクリートと木、和紙を使った建築は、30年経っても全く色褪せない。
蕎麦は言わずもがな、甘味の「七宝」には、松の実、いちじく、くるみ、白いんげん、青えんどう、ごま、大徳寺納豆の7つの穀物や実が凝縮されていて、手土産にできるのも嬉しい。
紫竹エリアにある「デリカテッセンかわきた屋」は一見どこにでもあるミート&デリなのだが、
シャルキュトリー(ハム、ソーセージ、パテなど)の素晴らしさを教えてくれる。
一度食べたら病みつきになること間違いなし。
店主が、かつてヨーロッパで画家の修行をされていた時に描かれたという絵画やポップのイラストも必見。