京都100年かるた

京都「八百三」
柚味噌が彩る、香り高い食卓

文化、それは“ひとつ”の積み重ね

京の食事に欠かせない柚味噌。
創業から295年経った今も、京都の食卓を彩るのは八百三の黄色い容器と、中に詰まった香り高い味噌だ。
もし読者が購入してこれを食卓に置いたら、空気がパッと変わるのを肌で実感するだろう。

精進しないで、精進はわからない

初代 八幡屋三四郎さんが元々精進料理をされていたからか、八百三と柚味噌にはその精神がほこりを被らずに残りつづけているように感じる。
毎日同じことの繰り返しのようにみえる毎日でも、決まった時間に具体の材料と向き合って料理する。そして時が経ち、ふとした時に、それが精進だったことに気がついて慄然とする。
その行為の間に柚味噌が顔を出し、ふわりと柚子の香りが上がった時、わたしたちはどうしようもなく嬉しい気持ちになるのだ。

八百三は、今日もどこかの食卓を賑やかに、華やかにする。
柚味噌のある食事を、たまにでいい、有り難くいただいて、また明日からも生き抜こう。

八百三

場所:〒604-8185 京都府京都市中京区姉小路通東洞院西入車屋町270
電話番号:075-221-0318
営業時間:10:00〜17:00
定休日:木曜・日曜

かるた

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