花屋「花政」の主人がやっているバー。
窮屈な玄関口を抜けると蔵の中にバー。完全に隠れている。長く休んでいたが2024年再開した。
行けば主人の藤田修作さんにも気軽にお会いできる。
惜まれて閉店した「鳳舞」の流れをくむ京都の中華料理の名店。
味付けはどれも秀逸なあっさりなのでパクパクどんどん色々食べられる。
店員さんは、忙しいとぶっきらぼうに見えるかもしれませんが、皆親切。
昔から変わらない、ラフでアットホームな雰囲気も好きになります。
日本を代表する旅館、柊家と俵屋がひいきにする豆腐屋。
大豆の味が濃いことが必ずしもおいしい豆腐につながるわけではないこと、
食感、舌触りに重心を置く豆腐のおいしさを知ることができる。
現在のネオ・バロック的骨格の西洋風建築は昭和初期に竣工されたもの。
周囲のランドマーク的存在で、市役所前広場では催しが開催されることもある。
気軽に屋上にも立ち寄るとよし。
「よそはよそ、うちはうち。流行を追いかけてしまったら個性が損なわれるでしょ」とは店主・元木さんの言葉。
何も変えないことで唯一の存在感を持つ店となった老舗喫茶店。
コーヒーも食べ物も最高ですが、ほぼ列に並んで待ちます。
白ネギを串刺したような、独特な形のみたらし団子。
そりゃ当然、スーパーで買うのとは段違いにうまい。
けど店主に他と何が違うのか尋ねても「私が教えてほしい」とのこと。謙虚な態度も梅園の味。
1804年創業の老舗京菓子店。「京の土」は自分で割ることで完成する、古いのに新しい菓子。
「しみじみといふ味は/其のもののいろ、つや、そして/面白く割った形への想像/口に入れた舌さわり……」(付属のリーフレットから抜粋。)「季節や天気に出来が左右されるお菓子で、安定して作ることができないから……」というご主人を説得し、掲載。
店頭にあればラッキーくらいの気持ちで、行ってみてください。
100年以上続く老舗がこんなにある街は、世界中を探してもぜったいに京都しかありません。
100年を知って京都を歩くと楽しさも100倍です。(本当です)
カスタード100% のワッフルが有名。こんな優しいワッフル、他にない。
京都のどこかを訪ねる際、手土産に持参して喜ばれないことはない。
ふらっと寄って買って帰るのがいいけど、売り切れも多いので、必ず食べたい場合は前日に予約してください。
平凡なメニュー、古いガタガタのテーブルと椅子。
「それでもここに来ないと日が暮れないってみんな言ってくれるんです」。
二条城から徒歩5分、創業から50年を越える老舗喫茶店。
本格アメカジ専門店、創業40年の信頼。店主も齢77歳でトライアンフ(イギリスのオートバイ)を乗り回す本格派。
簡単に言うとアメカジオタクです。
約300年続く、京都の花街を代表する菓子屋。
百貨店では買えないので、お店まで行かないといけませんが、
店の設えやスタッフ、来るお客さんまで色々観察してからいただいたら、風味も変わるかも。
現在の当主・今西さんの X(旧 Twitter)もたいそう人気。
ご存知、祇園エリアのメインストリートでたくさんの人が行き交う。
花見小路の早朝は、人がいなくて気持ちいい(桜、紅葉のシーズンは……人がいるかもしれません)。
八坂神社の祭礼で京都の夏の風物詩代表。
山鉾巡行(7月17、24日)と宵山(14~16日、21~23日)には大勢の人々が訪れ、ただでさえ暑い京都がさらに蒸し暑く、熱くなる。
毎年、新聞で祭りの写真を見るのもローカルの楽しみの一つ。
「京都に来たら、ふたばさんの豆餅は欠かせない」と口を揃えて皆が言う。
朝の早くから行ってもやっぱり少し並ぶ、名代・豆餅を目当てに毎日長蛇の列。
あれはあれで出町柳の名物な気もする。
京都のコーヒー文化を確実に押し上げた「オオヤコーヒ焙煎所」の直営カフェ。
ネルドリップで淹れる独特のとろんとしたコーヒーとタバコの煙の混ざった香り。
カフェの新店がそこかしこで生まれては消えて行きますが、KAFE 工船の存在感は真似できない。
まだ街のそこかしこに公衆浴場 = 銭湯が残っているのが京都です。
多くは地下水を使用しているので柔らかく優しいお湯。
1つとして同じ湯はなく、それぞれに個性があるので、いくつか回るのもおすすめ。
豆腐やおあげもさることながら、豆乳ヨーグルトが絶品です。
何個も買う人が続出して売り切れることもあります。
スーパーに売っている既製品のヨーグルトより断然おいしい。
創業120年超、老舗なのに挑戦を続けています。
珍しい(と思います)あんこの専門店。
菓子屋が多い京都ならではの商いだろう。空に「あん」の看板が映える。
卸売が中心だけど、一般のお客さんも小窓から声をかけたら買うことができる。
市販のものとは甘みの質が全然違います。
一応、黄土色ののれんはかかっていて、みそを買えるが、
商品はほぼ陳列されてなくて工房にしか見えない、店員さんもいない = 商売っ気がない。
でも実は、数多の老舗料理屋が顧客のみそ屋さん。
主人の加藤さんは菌が大好きで、菌と暮らしている。
ロゴが○に塩なので、塩の専門店かと思う人もいるはず、の老舗京菓子屋。
京菓子に距離を感じている人も、この長暖簾のかっこよさには見惚れるはず。そしたら少し勇気を出して中に入ってみましょう。
菓子がケースにディスプレイされている様も美しいです。
なかなかない「油の専門店」。
コーン油、ピーナツ油、ごま油、オリーブ油……と、さまざまな質の高い油が揃う。
油を変えるだけで料理のレベルは一段あがります。ウソだと思うならお試しください。
文政年間(1818年~1830年)創業の老舗。商品だけでなく建物の雰囲気も抜群。
山に火をつけて、夜空に字を浮かび上がらせるなんてことをよく考えたものだし、今も続いているのもすごい。
送り火そのものも素晴らしいが、時間になったら京都市内各所で山を見るために、家から人が道にわらわら出て来る感じもいいものです。
初代が修行されていたお店、祇園の「たから船」から一文字いただいて「小宝」。
3週間かけて作るドビソース(ドミグラスソース)を用いたオムライスだけでなく、どれもたいへんおいしい。
和食イメージが強い京都の中にあって「洋食」にプライドを感じます。
日本最古のクラブ。名前の通り入口が京阪電車の駅へ繋がる地下にあり、パッと日常が変わるのが楽しい。
次の日まで身体に残る心地いい甘い痺れがくせになる。
写真は、毎月の最終金曜日に開催されている、Drag Queenをフィーチャーしたストレンジパーティー「DIAMONDS ARE FOREVER」。
京都・優しい町中華の代表格、盛華亭。
お座敷に朱色の回る中華丸テーブルという京都らしい設え。
おかみさんはお着物で接客されるし、ご主人も人柄抜群。総じて優しさで包まれるような気分。
人気は海老パン、八宝絲、酢豚など。
鹿ヶ谷、南禅寺エリアの有名カレーうどんはここ。
独特なこってり感がクセになる。観光シーズンはまあ、行かない方がいい。
シーズンでない時も行く時は開店時間より前がおすすめ。並ばず食べられた日々が懐かしい。
京都の伝統文化をカジュアルに着こなす、ファッション&ライフスタイルブランドのフラッグショップ。
とても狭い店なのは品数が少ないから。
しかし話を聞けば聞くほど、様々な伝統が店内にしきつめられた桐箱や引き出しから出てきます。
口コミで、すっかり有名になった京都土産の「阿闍梨餅」ですが、それでもまだ知らない人もいるってことで掲載。
お土産プラス自分用も買ってしまうわけで、それはおいしい証拠です。
四川料理店の駱駝は、店主の顔が似ていることからの店名である。
山椒ヒリヒリの名物・麻婆豆腐だけでなく、雲白肉(ウンパイロウ)も、なんでもうまい。
席はほぼカウンターのみでランチタイムはだいたい並ぶ。
若者が集い独自の文化を醸造している一乗寺エリアにずっと昔からある、一乗寺のシンボルのような書店。
独自の選書に加え、選りすぐりの生活雑貨やギャラリーなどがあって時間を忘れる。
知らない物事に出会うことで自分をアクティベートしたくなった時にピッタリの書店。
お店の名前に「パン」がついてないけど、パン屋。
一口食べて「え! 小麦の味がする!」と興奮する。全粒粉は自家製粉しており、天然酵母のみで発酵させているパンも。
それらがショーケースに陳列されている様子が優しい。種類は多くなく、一軍パンのみ販売。
売り切れもあるので早めの時間に行くのをおすすめします。
なかなかこんなに良い品を揃えるスーパーに出会うのは難しいと思います。
当然、顧客がいるから成り立っているんですけどね。
いいもの買いたくなったら、フレンドフーズ。北山に1店舗しかないのにスタッフが約100人いるという事実にも驚く。
先日は友人たちと小1時間、フレンドフーズ話で盛り上がりました。
一乗寺や修学院からアクセスできる、手軽な自然感。
山に滝に目をやって、振り返ると京都を一望。
ここまでたどり着く道のりの田園風景ののどかさも気持ち良く、頭がスッキリします。
1000年以上、鞍馬の住民が守り続けてきた、由岐神社の例祭。
たくさんの大きな松明と「サイレイヤ、サイリョウ(祭礼や、祭礼の意)」のかけ声が通りにこだまする。
正装姿の男衆のみならず裏方の女衆のサポートにも注目。
アクセスは公共交通だけなので、行き帰りはたいへん混雑するが、それを乗り越える価値がある。
園芸用品とその周辺の専門店。
最近はファッション(衣服)が強めになったものの、園芸には熱い。
それは店主が「土いじりに救われた」経験を持つためだろう。見事に園芸をファッション化している。
ホームセンターには売ってない輸入の道具をお探しの方はどうぞ。
京都の冷やし中華といえば真っ先に「サカイの冷めん」を挙げる人が多いと思う。
麺の弾力とスープ、焼き豚のハーモニーは独特。
創業40年超、紫野の「中華のサカイ本店」とは兄弟で、こっちは弟。
街から遠く離れた北区の町屋の一角にある花屋。
花屋に勤めるうちに商業ベースの植物の扱い方に疑問を感じた店主が夫婦で始めたお店。
巷の花屋には並びにくい、日本古来の草花を扱うことも多く「植物は本来、一つひとつかたちが違って、虫食いの穴があったりする。
日当たりが悪ければ枯れてしまう、かよわさもある。そういうのが、美しい」とのこと。
炭火であぶられ、甘塩っぱい白味噌のタレに包まれた「あぶり餅」は11本とお茶がついて600円。
11は平安時代の陰陽道では奇数が陽の数字ということに由来。
参道を二軒のあぶり餅屋(一和とかざりや)で挟んでいる景色がまた面白い。確かに味は違い、どちらもここにしかない味。
写真は一和の25代おかみさんが仕事する様子。
「一軒だけよりはやっぱり二軒あったほうが絶対にいいじゃないですか。神様のお陰で、今宮神社さんのお陰でここまでやってきているんです」とのこと。
麓の清滝にある駐車場(さくらや)から、ゆっくり登って3~4時間、愛宕神社に辿り着く。
「子どもが3歳になるまでに一緒に登ると一生火事にあわない」という話は京都では底深く信じられている。
面白いがしかし、3歳になる前……これは……ほぼおんぶで登ることを意味するのである。
誰もが 知っている百貨店・髙島屋は1831 年に京都で創業。
約200年後の今、京都銀行が本店を置くその場所にはモニュメント(碑)があり昔の姿を想像できる。
現在の四条河原町の髙島屋は1946年から。
写真は1912年、烏丸通を拡張するに伴い、国内では商業施設初の鉄筋コンクリート3階建ての烏丸店を新築した当時のもの。
日本の伝統的な建築様式のひとつである「土蔵造り」とした。
世界中で愛されるゲームやキャラクターを生み続ける任天堂は、今も京都に本社を置く。
写真は2024年宇治市にオープンした「ニンテンドーミュージアム」。
こちらは、花札からNintendo Switchにいたるまで、任天堂が発売してきた数多くの製品を通して、任天堂がつくり続けてきた娯楽の歴史を知る・体験できる場所。
「千枚漬」があまり好きでないという人は、村上重の千枚漬を食べてみてほしい。
甘くない。わざとらしい甘みがない。聖護院かぶら、昆布、塩、つまり自然だけでこんなほのかな甘みが生まれるんだと感動する。
千枚漬を見直すに違いない。
※写真は創業当時の千枚漬けづくりの様子で、現在も昔ながらの製法を守って作られています。
和菓子に親しくない人も、食べてみていただきたい。
松風は松風でないと代わりがきかない。このお手軽サイズのパッケージもかわいいです。
意外とピクニックや山登りのお菓子としても合います。お試しください。
「流行なんか追いかけてたら、すぐ古くなるやんか。ずっとこれ やってたら、これ が ずっと新しい」。
車の整備士から一転、パン屋になった木元広司さんは言います。
地域に愛され続ける、様々なコッペパンを試してください。
いろんな意見はあるようですが、かなりローカルに愛されているのが京都タワーです。
旅行者も市民も分け隔てなく出迎えるロウソクの形。
京都の重鎮企業、堀場製作所のカレンダーは毎年素晴らしい。企業カレンダーの最高峰。
実は300部だけ一般販売もしているが、すぐ売り切れるため欲しい方はこまめにウェブをチェックしてください。
競馬はギャンブルなので、どうしても敬遠してしまう人もいるだろう。
でも一度は(冷やかしでもいいから)訪れてみる価値がある。
あんなに広い空と緑のコントラストは他所で見ることができない。
レースに沸く人々の声もグッドBGM。祇園四条から京阪電車で20分のショートトリップ。
大黒ラーメンは1983年の創業、伏見ラーメンの老舗。
ラーメン1000円してもおかしくない時代、いまだに530円って……これはもうプライド。
店員さんの接客も絶妙。店員の質で信頼できるお店かどうか分かりますよね。
こんなに安いのに、本当にぜったいうまいです。