京都100年かるた

京都「総本家河道屋」
“蕎麦ほうる”愛くるしく、素朴で美味しい

愛、ほうる

お花のかたちのほうる。かりっ、しゅわ、のやさしい味を作り続ける河道屋は姉小路にある。創業当時は餅菓子屋でしたが、蕎麦屋に変わり、明治の初めから蕎麦ほうるをつくっている。pole、bolo、なまってほうる。ちなみに、あの愛くるしいかたちの真ん中は、つぼみと呼ぶよ。

じんわり温かい時間

1688年に創業した河道屋。問答無用で老舗だが、温かな接客で入りやすい。蕎麦ほうるは芳ばしい香りとじんわりとした甘みが特徴だが、店の雰囲気とのマッチ具合もクセになる。友人への手土産から一人旅のお供まで、不思議とどんな場面にもしっくりきて、和ませ役を担ってくれる。

浮かぶほうる

河道屋には蕎麦ほうると生蕎麦しかない。たった二つでも、人々は足繁く通う。人の心をつかむには、突拍子ない仕掛けとかが必要なのかと思ってしまうが、河道屋は素朴な美味しさだけでここまで戦ってきた。お菓子をあの人に、一人でゆっくり、そういう時間を考えたときに、河道屋は誰かの頭に今日も浮かび続ける。

総本家河道屋

場所:〒604-8092 京都府京都市中京区 姉小路通御幸町西入姉大東町550
営業時間:8:30〜17:30

かるた

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