

京都館トップページに毎日なぐり書きされている
京都芸術大学の酒井先生による「京都の日記」。
本来はその日しか読めないはずの、バックナンバーを
あくまで適当に混ぜ合わせて(ふきよせ)、掲載しています。
暇つぶしと京都を想う時間にご一読ください。

京都にお店のある
イケウチオーガニックというタオル屋さんに行って
立ち話をしてきました。
世界中の農地の約4%が綿(コットン)の畑で
世界中の農薬・科学薬品の40%がその綿畑に使用されているそうです。
綿と言えば衣服でしょうか。
私たちが愛してやまないファッション産業の裏側です。
ときどき京都の松葉湯という銭湯に行きます。
浴室内の一角にインコがいるのが特徴的。
一羽ではありません、30羽は確実にいます。
すごく広い、インコのためのスペースがあるのです。
創業は100年を越えています。
大のお気に入りのサングラスを
なくしたことに気がついた時、
その欠落感が自分にもたらした感じに驚いた。
「私」はこの体だけでなく、サングラスにさえも
宿っていた。
つまり持ち物にさえ「小さい自分」みたいなものが存在していて
それを失うと、ささやかでも確実に自分が失われるように
感じた。
という体験から、自分が持つ物に関しては
きちんと選ぶことが、自分を大切にすることにつながっている
と確信している。
人は飽きるものですが
長く使って飽きるものがほとんどですが
長く使って愛着が湧くものもあります。
生まれてこの方、いろんな服を着て
いろんな鞄や靴を選び、椅子を買ったり
家を買ったりしてきましたが
そのコツみたいなものは、未だによく分かリマセン。
女性のぬいぐるみなんかは、すごく愛着が湧きやすいものだと
思うけど、だからといってどんなぬいぐるみがいいのかは
分かりません。
あと何回くらい、ほんとに気にいる物に出会えるのかな。
東京の日比谷線に
最もお気に入りのサングラスを落とした
と、しばらく経ってから気づいた。
とても動揺して、すごく落ち込んだ。
どこも混雑している大都市、
私のサングラスなんて…
東京メトロに電話してみたら
なんと、届いていた。
自分みたいなちっぽけなものを
他の誰かも気に掛けてくれた
という事実はこの世界も捨てたもんじゃないね
と思わせてくれる。
