京都「いいBARに出会いなさい」

祇園「GUTSBY BAR」

体にずっしりとまとわりつくような重たい熱気、この世のいろんなものが混じり合ったような独特な街の匂い。京都の夏が始まりました。普段なら迷惑な突然の激しい雨も、とうとうありがたい今日この頃。今回は、そんな急な雨のおかげでいくらかマシになった気温と湿度に安堵する夜に出会った「GUTSBY BAR」での報告です。

待望のオープン

祇園四条の駅からすぐ、くらがり通りにある心踊る名称のビル「ギオン再会ビル」4階に本日のBARの扉はあります。店主の西尾さんは、京都のBARの名門「K6」で長年店長を務められた有名なバーテンダー、別名ガッツさん。愛飲家たちから絶大な信頼を寄せられる、京都の夜を支える人物です。

そんなガッツさんが22年間勤めたK6を去り、祇園で「GUTSBY BAR」をオープンしたのが2年前。そう、フィッツジェラルドの名作「グレートギャッツビー」から付けられた店名は店主の愛称と掛け合わせて「ガッツビー バー」と読ませます。偶然か、再会ビルというのもぴったりですね。

夏の楽しみ方

すでに大賑わいの店内、カウンターの端に腰を落ち着けて一杯目を即決、スイカのカクテルを作っていただくことにしました。夏はスイカが美味しいことぐらいしかいいことがない私にとって待望の一杯。ひとくちひとくち、体の熱が少しずつ冷まされていく感覚も夏ならではのひとときの効能なのかもしれません。

隣では今日連れてくれた大人の方が蕗の薹のジンを注文されました。業界はやはりジンブームのよう。一口いただくと、口一杯にその風味が刺すように広がります。いったいどれほどの蕗の薹がこの一杯に含まれているんだろう、と思わずにはいられません……。かなり大人の味です。

2杯目はイチオシのスコッチウィスキー「anCnoc」でハイボールをいただくことにします。レモンのようなすっきりとした香りが広がる軽い飲み口は、今時期にちょうど欲しかった爽やかさ。実はマイナーなこのウィスキーを6年ほど前から密かに推し続けているそうで、年間70本以上も入荷しているんだとか。ガッツさんのお気に入りを知ることができて、それだけで得をした気分です。これもまたBARに来ることの楽しみのひとつでしょう。

まだまだ続く暑い夏、暑い夜はBARに逃げ込むのも手かもしれません。知らない夏の贅沢を巧妙に提案してくれる「GUTSBY BAR」で小さな避暑地を見つけた夜でした。

GUTSBY BAR

住所:東山区くらがり通末吉西入末吉町98-1 ギオン再会ビル4F
営業時間:16:00~25:00
定休日:不定休
アクセス:京阪「祇園四条駅」から徒歩10分
※紹介制


京都「いいBARに出会いなさい」

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