京都喫茶のモーニング

京都左京区「茶夢」のモーニング|隠れ家のような素敵な喫茶店

「2人の時と変わらず」を貫く喫茶店。

叡山電鉄元田中駅から徒歩3分、東大路通の路地を入ったところにある「茶夢」。1983年創業の青いタイルが目を引く、住宅地にひっそりとある喫茶店です。

黄金色に輝くトーストのモーニング。

今回私が注文したのは「モーニングBセット(¥450)」。ちいさなお盆から、トーストとサラダのお皿が溢れんばかりに、はみ出ています。

分厚めの黄金色に輝くトーストは、モッチモチ! 薄~く、塗られたバターのおかげで、トースト本来の味を楽しむことが出来ます。

マヨネーズがたっぷりかかったシャキシャキサラダは、お年寄りの常連さんのためにトマトの皮がむいてあります。店主さんの細やかな気配りと優しさに感動!

コーヒーはあっさりとしていて、ブラックが苦手な私でもミルクを入れずに飲めました。ほんのり苦味が後からくるのも、ちょっと大人になれた気分。

「茶夢」のモーニングの中で1番のこだわりは、瓶の中に入ったゆで卵。食べてみてびっくり! 黄身がトロットロなんです。こんなにトロットロなのは初めてでした。店主さんにゆで卵の分数やコツを尋ねてみると「使ってる鍋、その日の卵の感じで違ってくるから、決まった分数はないねん」とのこと。

がっくり、となりつつも、長年の経験と感覚で作っているので私には到底真似できないな~としみじみ感じました。「良い加減」がいいんですね。きっと。

薄暗い店内とぼんやりとした照明が可愛らしい「茶夢」。絵本に出てきそうな、隠れ家のようなお店です。絵画好き&コレクターの店主さんが、店内の壁に絵をたくさん貼っています。

元々は店主さんと奥様の2人でお店をしていましたが、奥様が亡くなられてからは1人でお店を続けています。そんな店主さんが一番大切にしていることは「奥さんと2人でやっていた時と変わらないこと」だそうです。

食器もメニューも店内も全て、奥様がいらっしゃった時のまま。奥様との思い出が詰まった素敵な喫茶店です。

今回お話を伺ったのは、店主の田中政恒さん。北海道出身で、大学の進学を機に京都に来たそうです。

閉店後、疲れ切ってお店で寝てしまうほど多忙な日々を過ごす田中さんは、なんと77歳。背筋もピン!としていてハキハキ、ニコニコとお話してくださる優しい方です。

茶夢

住所:〒606-8212 京都府京都市左京区田中里ノ内町114
電話番号:075-721-2763
営業時間:7:00~12:00、15:00~19:00(モーニング 7:00~11:30)
定休日:不定休
アクセス:叡山電鉄 元田中駅から徒歩3分
*全席禁煙


今日のひとくち

「茶夢」のメニュー表は全て店主さんの手書き。奥様とお店を切り盛りしていた時から使っていて、なくしたメニューには線が引いてあります。「奥さん亡くなって、出せへんメニューが多くなったけど新しいメニュー表は作りたくないねん」と話す店主さんから奥様への愛がジンワリと伝わってきました。


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