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京都『殿田食堂』
“あん”のとろみがおいしいたぬきうどんが愛される理由

京都駅から5分程、少し狭い道を歩いたところに、群青色の暖簾がかかる「殿田食堂」はあります。

二代目店主の絹代さんは、旦那さんとお義兄さんが昭和39年(1964年)に始められたお店を、旦那さんが亡くなった後受け継がれたそう。現在はご家族でお店を経営されています。

殿田食堂の人気メニューといえば、絶妙な“あん”のとろみ具合がおいしい、たぬきうどん。

三方を山に囲まれ、夏はじりじりと暑く、冬は底から冷える京都。そんな京都では、きつねうどんにあんをかけた、たぬきうどんがよく食べられます。

「京都は寒いやろ?そんで底冷えするさかいに、きつね(うどん)にあんかけがぬくもるし。ちょっと時間たってもそんなに冷えへん。このとろみがむつかしいねん。生姜あるし、あったまるやろ。」

殿田食堂のたぬきうどんには、九条ネギと刻んだお揚げさん、 そして生姜が入っています。

鼻をすすりながら夢中になってたぬきうどんを食べる姿は、京都の冬の名物です。芯から冷えた身体と心を、殿田食堂は温めてくれるでしょう。

殿田食堂

住所:〒601-8002 京都府京都市南区東九条上殿田町15
営業時間:10:30~17:30
アクセス:「京都駅」より徒歩5分
電話番号:075-681-1032


今日のひとくち

京都館の酒井先生より:
行ったことがありません、が、ここは美味しいに決まっています。
京都のおうどんは伊勢ほどではないにしても、柔らかいものです。讃岐のコシがあって、麺を全身で味わうのもいいんですが、京都の物腰やわらかいのもいいもんですよ。主張してこない、日本人の典型みたいな感じです。
あったかい殿田食堂さんみたいなお店が町に一軒あると、安心感がはんぱないだろうなあ。


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