書店主のおすすめ「京都本」

京都出町柳の古書店「エルカミノ」店主がおすすめする京都の本3選

商店街の中にある、マニアックな品揃えの古書店

出町柳駅から徒歩5分
今も賑わう出町桝形商店街の中にある『エルカミノEl camino|思い出BOOKSHOP』。
お店の前には絵本や雑誌、文庫本など並べられており、子供から大人まで色々な人が立ち寄る暖かい印象を受けます。

店主の方は、とてもフレンドリーな方で今回のインタビューも快く引き受けてくださいました。
京都について私がまだ知らないような楽しいお話をしてくださるので店主の方と京都のお話をして楽しむのもいいかもしれません。
エルカミノ店主おすすめの3冊をご紹介します。

京都に暮らしながら読みたい本

『京のおかし歳時記』2003年 中村優江・著(¥600+税)

おかし歳時記というフレーズが目を引くこの本は、京都の和菓子を年中行事ごとにまとめた京和菓子版の歳時記です。著者の中村優江さんは京都の老舗和菓子店中村軒のご夫人で、元々お店のブログでつづっていた内容が評判を呼んで本を出版するに至ったという経緯があります。因みに、本の出版は15年以上前ですがブログの更新は今でも続けられているそうです。お菓子屋さんの視点からつづられる京都の年中行事とお菓子のエピソードは、歳時記でありながらエッセイの様でもあり、どれもつい深読みしてしまいます。さらにご夫人の京都ことばそのままの文章からは、ご夫人のやさしさが伝わってきます。
京都の年中行事を引き立たせる京菓子の魅力を存分に感じられるこの一冊、本を片手に中村軒でちょっと一休みといくのも良いかもしれません。

京都へ訪れる前に読むべき本

『京都に住まえば』(なごみ4月号別冊)2007年 月刊なごみ編集部・編(¥300+税)

「京都に住まえば」は、ライフスタイルマガジンの「なごみ」が2007年に出版した別冊です。京都の暮らしに焦点を当てて、京町屋に住もうとしている人に向けた特集を組んでいます。住む町としての京都を紹介するほかに、京町屋の物件を紹介したり、京町屋に住みはじめた住人へのインタビューや町屋の専門家による座談会など、京町屋に住みたいひとにむけた情報が満載です。これを読めばほとんどの人が京都に住みたくなること間違いなし。京町屋に少しでも興味がある人には是非お勧めしたい一冊です。

京都旅行中に読むと染みる本

『写真集成 京都百年パノラマ館』1992年 吉田光邦・監修(¥4000 +税)

京都の町にビルが建ち始める前、幕末から昭和初期にかけて都の風情が良く残る風景をカメラで撮影した写真集が、この京都百年パノラマ館です。
百年前の写真を見てみると、やはり京都の街の雰囲気は今とはほとんど似つかないものです。しかし川や社寺仏閣のように変わらないものもあります。この変わらないものに共通項を見出すならば、それは自然との共生の場であると監修者の吉田さんは述べています。京都が自然と共生する街であることが京都を京都たらしめるのではないだろうか、そんな考えが写真を見て頭に浮かんで来ました。
この写真集を見ていると、ふいに京都の街についてあれこれ思案してしまいます。

エルカミノEl camino|思い出BOOKSHOP

住所:〒602-0823 京都府京都市上京区三芳町132
営業時間:10:00〜19:30
定休日:火曜
アクセス:出町柳駅から徒歩5分
電話番号:075-708-5899


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