書店主のおすすめ「京都本」

京都丸田町の古書店「大龍堂書店」店主がおすすめする京都の本3選

建築家を目指す人がよく訪れる古書店

神宮丸太町駅から徒歩7分、中京区西革堂町に『大龍堂書店』はあります。
お店は町屋の景観を考慮して建てられています。お店には、数多くの建築の本を取り揃えており、建築専門書を探すことが出来るため建築家を目指す人がよく訪れるそうです。

店主の山岸さんは、とても博識な方で建築について分かりやすくお話してくださいました。山岸さんは、この書店が情報交換ができる場になることを心がけているそうで、とても暖かく何度も足を運びたくなるお店です。
山岸さんおすすめの京都本を3冊ご紹介します。

京都に暮らしながら読みたい本

『温故創新』山岸豊・著(¥770+税)

この本は店主の山岸さんが2019年に発行した自伝本です。斬新なデザインで改装した町屋の店で、日本を代表する建築専門書店として数々の建築家や作家と交流を持たれる大龍堂書店店主の山岸豊さんが、自らの考える建築の未来について自身の人生を振り返りながらまとめられたものになります。
作中で山岸さんは「先人の『かたち』に新しいスパイスを組み込み新しい『かたち・うつわ』を創作することが大切だと思います。それは、私の持論で『温故創新』であります。」とおっしゃっています。
温故創新をまさに実行している改装された町屋の店内で、是非買っていただきたい本です。

京都へ訪れる前に読むべき本

『京都近現代建造物 資料報告』日本建築家協会 JIA 文化財修理塾・作成(¥2750+税)

日本では高度経済成長期以降に建てられた、国際的にも評価の高い大規模建築が急速に失われています。そのような建築を近現代建築としてまとめ、京都市内を中心にリストアップしたものがこの資料になります。
最初に断っておくと、これは本ではありません。しかしながら、本以上にすらすら読めてしまう建築好きにはたまらない資料です。京都タワーから信用金庫の支店まで有名無名問わず幅広い分野の近代建築が掲載されており、中にはもう取り壊されてしまった建築もいくつかあります。資料をもって京都の街を歩くと、京都らしい古建築の陰にかくれたいつなくなるか分からない近現代の名建築が見えて来るはずです。

京都旅行中に読むと染みる本

『日本建築における軒反り』北尾嘉弘・著(¥1650+税)
軒反りとは屋根の先端、軒の部分を上に反り上げらせた建築技法のことを言います。社寺仏閣ではこの軒反りが建物の美しさの源の一つになっており、欧州の直線美とは全く違う、日本建築のしなやかさを象徴する技法です。
この本は、宮大工として著名な北尾嘉弘氏が後世に軒反りの技術を伝える、という目的の元発行されました。そのため、全国にある建築の軒反りの図面が大変多く掲載されていて、建築の専門技術者向けの本になっています。もちろん購入は誰でも可能なので、これから社寺建築の勉強を始めたい方や、軒ぞりの美しさを感じてみたい方などに是非お勧めできる一冊です。

大龍堂書店

住所:〒604-0904 京都府京都市中京区西革堂町175
営業時間:月火金 10:00〜18:30/水木土 10:00〜18:00
定休日:日
アクセス:神宮丸太町駅から徒歩7分
電話番号:075-231-3036


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