京都喫茶のモーニング

京都三条「六曜社」のモーニング
長年愛され続けている名喫茶

六曜社_外観
今もあの頃のまま。美味より “旨味” な珈琲を

京都市営バス河原町三条を降りて2分のところに静かに佇む、創業71年の「六曜社」。

老舗を感じさせるレトロな雰囲気と独特の落ち着きがある外観。
吸い込まれるように、朝から多くの人が入っていきます。

老若男女問わず、地元の方からも、京都に訪れた観光客にも長年愛され続けている名喫茶です。

六曜社_内装

豪華客船をイメージして作られたという店内は、カウンター席がなく、すべてソファ席となっています。

創業者であるおじい様がこだわった、清水焼のタイルや灰皿、創業当時から変わらないインテリアはどこか懐かしい気持ちになる、あたたかいものです。

少し低いソファに腰掛け、今かいまかとモーニングセットを待つ間、ゆっくりと流れる六曜社独特の時間にうっとりしてしまいます。

六曜社_モーニング

六曜社を守るモーニング

三代続く老舗喫茶「六曜社」

「創業70年と長い歴史とは裏腹に、モーニングの歴史は15 年とまだまだ短いものです。」と奥野さんはおっしゃいます。

喫茶店の需要が下がり、「六曜社継続のために」と長年働いているスタッフのアイデアによってモーニングが生まれました。

今回私たちがいただいたモーニングセット(¥650)は、トースト(バター or マーマレード)・ゆで卵・ドリンク・野菜ジュースとドリンクが 2 つあるという少しリッチなモーニングです。

トーストにぬるのがいちごジャムではなく、マーマレードというところに六曜社のセンスが感じられます。

六曜社_トースト

きれいなこがね色のサクサクトーストが一番のこだわり。均等な焼き目になるように、少しずつ回して焼いているのだそう。

バターとマーマレードどちらも食べたかったので、半分半分に!

食べた後にほのかに香るバターの風味と、たっぷりぬられた甘いマーマレードはどちらもほっぺたが落ちてしまうほど、絶品です。 六曜社独特の苦めのコクのある珈琲とも相性抜群!パクパクと食べれてしまうので、あっという間に目の前からトーストが消えてしまいました、、。

野菜ジュースも飲みやすく、ごくごくと飲んでしまいます。昔から続く相席文化のためスペースを取らないようサラダの代わりに野菜ジュースなんだそうです。

六曜社_ドリップ

六曜社1階店で飲める珈琲は1種類のみ。

昔ながらの喫茶店の珈琲の味を提供しつづけています。

「私たちは、最高の珈琲を出すわけではない。サッと出された珈琲を傍らに、過ごす時間が大切なんです。」

店内に広がる珈琲の匂いをかすかに感じながら、お客さんはそれぞれ自分の時間を大切に過ごされていました。

レストラン/ホテルのようなお客さんが気づかないような細かな気配り、70年という歴史の重みを肌で感じ、どことなく懐かしさをおぼえる。 誰かに言いたくなる、連れてきたくなるような、そんなお店です。

六曜社_似顔絵

お話をお伺いしたのは三代目店主の奥野薫平さん。8年ほど前に六曜社1階を引き継がれました。 朝から昼まで珈琲の焙煎を行い、15時からお店に立たれています。現在、地下店はお父様のオクノ修さんが店主をされています。

奥野薫平さんは職業柄、喫茶店によく行くそうで六曜社を継ぐ前は、東山三条で自分のお店を持たれていたそうです。

六曜社

住所:〒604-8031 京都市中京区河原町三条下ル大黒町40
営業時間:8:30~22:30(Lo22:00)
定休日:水曜日
アクセス:市バス / 京都バス / 京阪バス三条河原町停留所から各徒歩2分
電話番号:075-221-2989
モーニング:モーニングセット ¥650-(8:30〜12:00)


今日のひとくち

はなふさ珈琲店 イースト店

六曜社_はなふさ

六曜社さんの焙煎所が南禅寺に付近にあるため、よく立ち寄るそうです。
「ここは最強の喫茶店です!」そう奥野さんがおっしゃっていたので
私たちも最強の喫茶店に一度足を運んでみたいと思います。


京都喫茶のモーニング

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