京都民が選んだ観光穴場スポット171を愉しむ京都ガイド

北欧・ヨーロッパの古着と古道具を取り扱う「ラビット古着店」店主。福岡県北九州市で生まれ、幼少期から京都の右京区で過ごす。高校生の時に古着や骨董市、美術と出会い、今に至る。左京区で毎月開催される「平安蚤の市」代表。

仲平さん行きつけの近所にある喫茶や、蚤の市仲間のお店、幼少期の思い出の場所などを紹介していただきました。

草履/下駄の履物屋「ヽや（ちょぼや）」の店主。
櫻井さんは草履や下駄に鼻緒を挿げる職人さんです。「ここの草履じゃないと…」と全国からお客様がいらっしゃいます。現３代目に代替りをして、まだ数年。それまで櫻井さんは各地の旅館を宣伝する営業を数十年されていました。
祇園にお店を構える、櫻井さん顔馴染みのお店や、祇園街のお店などを紹介していただきました。

昭和10年10月15日85歳（令和3年8月時点）三条大橋ふもとにある、箒やタワシなど棕櫚の生活道具専門店の内藤商店。幸子さんは25歳にて内藤商店５代目店主の息子と結婚。当初は店の接客には関わらず、幼稚園の先生やピアノの教師として活動を行なっていました。昭和17年に５代目店主が死去し、6代目の女将と共に店の接客に携わり始め、平成20年に7代目の女将に就任。

看板なしに200年以上の歴史がある内藤商店の７代目女将に、毎日の散歩コースを元にオススメのお店や休憩場所を紹介していただきました。

京都のコーヒー文化をつくってきた「イノダコーヒ」（創業1940年）。三条支店の円形カウンターに入った初めての女性スタッフでありカウンター現責任者。お客様・先輩達が大切に築き上げた50年以上の歴史ある三条支店を愛してやまない1人。
好きな言葉は「温故知新」。

何度も通って、思わず店主さんに話しかけたくなるような出町柳〜左京区周辺の中川さん行きつけのお店、行きつけだからこその豆情報を紹介していただきました。

熊本で生まれ、京都芸術大学への入学をきっかけに京都へ。京都歴＝1年と半年。大学1年生の時に、「高校生や保護者に向けて、学生がつくる大学パンフレット“mymymy”」を制作し、その期間に京都 左京区を走り回って見つけたおすすめたちです。左京区は自転車で回るのがオススメです！“mymymy”のInstagramでは、現在「食」について様々な情報を発信中。

学生ならではの左京区での過ごし方や穴場を紹介していただきました。

京都在住のバッグデザイナー(28)。バッグブランド「KENTO HASHIGUCHI」の代表。円町にある、パートナーショップ「酢橘堂」にも関わっている。

京都の最先端とも呼べる穴場なお店を、作り手として、使い手としての視点と共に紹介していただきました。

放送作家。脚本家。京都芸術大学副学長、京都館館長、下鴨茶寮亭主。日本大学芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。「料理の鉄人」「カノッサの屈辱」など斬新なテレビ番組を数多く企画。脚本を担当した映画「おくりびと」で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。執筆活動の他、地域・企業のプロジェクトアドバイザーなどを務める。熊本県のPRキャラクター「くまモン」の生みの親でもある。

京都に何度も足運んでいらっしゃる小山薫堂さんの、通な京都の歩き方を紹介していただきました。全編は、youtubeチャンネル「京都館会議・小山薫堂が絶賛する京都のオススメの10箇所」でご覧いただけます。

illustrator / Artdirector　Akari Isomoto
1999年3月5日生まれ。京都府出身。京都芸術大学卒業。日本と韓国を中心に活動。アート・音楽・ファッション全て、自身が生み出す世界観 REDFISH WORLD を通して世界へ発信していく。

REDFISHさんが学生時代からの行きつけ、右京区周辺のカフェや画材屋さんなどを紹介していただきました。

石川県金沢市出身。大学卒業後、いろは出版（株）にて、雑貨ブランド AIUEO を立ち上げ、ブックデザイン・広告・ジャケットデザインなどを多岐にわたって制作。現在、京都芸術大学・空間デザイン学科及び、大学院文化創生領域、准教授。伝統文化イノベーション研究センターのセンター長も兼任。 好きな食べ物は、生ハムと蕎麦。その他、発酵食品（納豆、チーズ、鮒寿司）も。 好きな言葉は、ベルリンのコーヒー屋の入り口に書いてあった「Don’t die Before trying.」。

京都を駆け巡る酒井さん行きつけの、京都でのちょっと特別な息抜きができるお店やスポットをご紹介いただきます。

六曜社は、河原町三条で70年以上続く喫茶店。1階と地下でそれぞれのコーヒーを提供し、夜はbarタイムが設けられています。 町のサロンとして日常に寄り添い、喫茶文化の価値を継承しながら。お客様とともに月日を重ね続けていらっしゃいます。三代目 店主の奥野薫平さんは、8年ほど前に六曜社1階を引き継がれました。朝から昼まで珈琲の焙煎を行い、15時からお店に立たれています。京都に暮らし、京都で働く奥野さんの通な「おいしい」場所をご紹介いただきました。

大島さんは、熊野寮在住の京大農学部4回生。ラフティングガイド＆保津川下り船頭としてお仕事をされていたり、休学して全国の農家/林業家のお手伝いをされたり、養蜂も本格的にされたり…と様々な顔を持っていらっしゃいます。

長谷川さんは、大学入学とともに熊野寮に入寮し、寮生が地域店主と共につくるお祭り「くまのまつり」の運営に携わるように。もともとコミュニティデザインに興味があり、学生自治寮という特殊な空間が、人を繋げ、地域を盛り上げフィールドになっていく…その魅力に取り憑かれているそうです。

昔からの寮生行きつけのお店や、さらにそのお店の紹介で知り合ったお店など、熊野寮生に愛されるお店をご紹介いただきました。

京都 河原町五条「サウナの梅湯」店主。静岡県浜松市出身。大学入学をきっかけに移住した京都で初めて銭湯文化に触れ、大学では銭湯サークルに所属しアルバイト先も銭湯といった学生生活を過ごされました。廃業に追い込まれた銭湯のひとつであったサウナの梅湯を24歳の若さで引き継ぎ、現在は会社として銭湯の運営を委託されることに力を注がれています。京都の端から端まで、銭湯を廻り歩いたであろう湊さんならではのひと癖、ふた癖あるオススメを紹介していただきました。

AIUEOは「ハッピーをあなたから」をテーマにかわいい雑貨を作り続けている、京都生まれの雑貨ブランド。荒川さんは、AIUEOでデザイナー/イラストレーターとして活躍されています。石川県金沢出身。大学生の頃から京都に移り住んで20年。
お世話になった京都で、ものづくりしようと立ち上げた“AIUEO Kyoto Project”を通じて、荒川さんが出会ったニッチな場所や京都に住んでいるからこそのお店などを紹介していただきました。

三つ葉のマークが目印、京都の街を走るヤサカタクシー。山口さんは、ヤサカ自動車 営業部に所属し、お客様と京都の各所とを繋げる窓口を務めていらっしゃいます。お客様のご要望を尋ねる時や、各所との連絡はメールで済ませるのではなく、直接電話しお声を聞くことを大切にしていらっしゃいます。なので山口さんはオススメのスポットと共に、そこで働いていらっしゃる、招いてくださる方々のお顔がまず頭に思い浮かぶそうです。

河原町三条にお店を構える「花政」は、和花・洋花・山野草を豊富に取り揃える老舗の花屋です。花政の五代目である藤田さんは奥様との結婚をきっかけに、後を継ぎました。文久元年（1861年）に創業した花政は「京都のお花の世界」を長く守り続け、そんな中、藤田さんは新たな花屋の形を模索されました。茶会をはじめ、料亭やホテルなど、ありとあらゆる時と場へ赴き季節折々の草花を生け込みされました。

創業310年、「堀金さん」と呼ばれる金箔屋で働いています。お店ではヒカリモノの箔や粉はたいてい販売しています。総務部長というよりも、自分では‘なんでも係‘がしっくりきています。京都生まれ京都育ち。若いころは京都から出たくて神戸の大学に行き、大阪の印刷会社で働いていました。古いお店、新しいお店が小さく営まれ、ゆるやかに繋がっていて、町だけど田舎っぽい、そんな京都が今ではとっても好きです。

京都で生まれ育ち、日頃からたくさんの方と巡り合う堀さんだからこその、京都の穴場を紹介していただきました。

滋賀県出身。幼少期や学生時代の京都での食の体験から人と食卓を囲む空間がつくりたいと思い、カフェやコーヒーショップ、居酒屋、バーなどの飲食店で経験を積む。販売職や様々な飲食店での勤務経験から、人ともの、食をつなぐ空間をつくるべく活動中。京都在住10年目。家でよく使う調味料はナンプラーとグラニュー糖。

昼下がりから、夜まで。食に近い岩田さんだからこその、京都のお楽しみを紹介していただきました。

“どんな年齢の方でも、快適な宿をリーズナブルな価格で！！『旅人の指『針になれる場所を作りたい』”を目標に2014年ゲストハウスをオープンしました。
京都駅から車で15分ほど西の西大路七条辺り、静かな住宅地でゲストハウスを営んでいます。滋賀県出身で若い頃は大阪や奈良にも住んだ経験があります。京都に来て30年以上たちました。外から見た京都、内から見た京都、両方から見て面白いです。
今、ゲストハウスはコロナの影響で大変厳しい状況ですが、年齢を問わず多くの人達に出会え、気持ちは人生の中で一番充実した日々を送っています。

ママ 野上さんが営むゲストハウスから歩いてまわる、京都のお気に入りをご紹介いただきました。

1981年、京都生まれ。1992年の祇園祭で長刀鉾稚児として奉仕。立命館大学を卒業後、2007年に家業である香老舗 松栄堂に入社。製造・販売・営業を経て、2018年に専務取締役。趣味は読書。松栄堂は300年ほど前に創業。3代目のころから本格的に香づくりに携わるようになる。

畑さん自身の幼少期から今に至るまで、家族との思い出と共に、家族で通いたい京都をご紹介していただきました。

大学進学と共に京都に移り住み、京都生活も6年目になりました。
自然が豊かで、古いのに新しい。このちょっと変な街、京都での暮らしが今の仕事に出逢わせてくれたんだと思います。

竹之内さんが学生の頃から好きなお店や場所、大人になって新しく増えた趣味から選んだ7箇所をご紹介していただきました。

京都市立芸術大学彫刻科卒。個展、公募展等で彫刻作品を発表。1972年からディスプレイ会社勤務、造形を中心に空間、グラフィック、ファッション等、幅広くものづくりに携わる。「人にやさしい空間とは何か」をテーマに、全国の美術館や博物館でアートディレクションやまちづくりプロジェクトにも参加。2000年から京都芸術大学教授。

自分へのご褒美に。大切なひとへも教えたくなる、贈りたくなる。大野木さんおすすめの京都を紹介していただきました。

京都で学生時代を過ごした後、一度は地元の名古屋へ戻りましたが京都で転職先を探したのをきっかけに、アイウェアという奥深く素晴らしい仕事に出会いました。眼鏡屋としては4年目、まだまだ修行の身です。学生時代のバイト先は喫茶六花。ハチワレ猫と暮らしています。

学生時代とはまた違った、京都での過ごし方を楽しむ、清水さんだからこそのおすすめの京都を紹介していただきました。

趣味のカフェ巡りをきっかけにひとが集まって活動する空間に興味を持ち、京都工芸繊維大学でワークプレイスデザインを研究しました。パンデミックを経て、街における「カフェ」の重要性を改めて感じFabCafe Kyotoの店長に。24年6月まで勤務。最近は百万遍の大学にいる。休みの日は映画館か山かカフェで過ごしています。

高田さんの、ホッと一息つきに訪れたくなるおすすめの京都を紹介していただきました。

京都生まれ京都育ち。京都市と宇治市で過ごしました。子供のころは両親の仕事の関係で祇園甲部歌舞練場へ行くことも多く、退屈でよく庭で遊んでいたことを思い出します。
また、母親の友人が西陣織や清水焼の職人さんがおられ、よく連れて行かれたのも覚えています。結婚をして、自分が職人のそばにいるということが不思議な感じでもあります。
幼いころは考えなかった、京都の伝統工芸を身近に感じ、内外の目線で改めて京都の魅力を感じています。

アクティブな休日を過ごす辻さんならではの、京都の楽しみ方を紹介していただきました。

茨城県笠間市出身。同じ誕生日の人物に孔子、ヘーゲル、アリス・コルトレーン、剛力彩芽（同い年）がいます。京都大学・大学院で歴史学などを学んだのち、2018年、京都に本社を構える出版社「淡交社」に入社。約5年、京都編集部で京都や茶の湯にかんする本を編集しました。23年春から東京支社に異動し、茶の湯の月刊誌『なごみ』編集に携わっています。京都の親密さ・狭さに通じる気配を、東京深川に感じ取っています。

大学生活から足を運んでいるからこその豆情報もあわせておすすめの京都を紹介してくださいました。

大学卒業後、髙島屋に入社。大阪店で売場販売員を経て、本社新設部署「生き活き21推進室」に異動。4年間、従業員のモチベーションアップに従事。その後、大阪店外商部営業担当職、日本橋店外商部部長、岡山髙島屋副店長を経て、2021年社長兼店長に就任。

2024年より京都店長となった上條さんにおすすめのお店を紹介していただきました。

京都祇園で約300年もの歴史を持つ老舗和菓子店の15代目。美術館「ZENBI-鍵善良房 -KAGIZEN ART MUSEUM」の館長も兼務し、伝統を重んじながら創造することを大切にしている、今西さんのおすすめのお店を紹介していただきました。

1977年、京都出身。恵文社一乗寺店の店長を経て、2015年誠光社をオープン。
イベント企画、出版なども手がける。著書に『90年代のこと 僕の修業時代』（夏葉社）、『街を変える小さな店』（京阪神エルマガジン社）ほか。
堀部さん独自の視点でおすすめの京都を紹介してくださいました。

「見えないものに価値を見出し新たな景色を創造する」という想いを日々の仕事で具現化する。花器という存在にとらわれず空間を引き立て、「山のしらせ」を店内の隅々に吹き込みます。その審美眼ならではの、京都の奥行きを感じられるスポットを紹介してくださいました。

西陣で100年以上味噌を作り続ける加藤みその4代目。
大学在学中、父が倒れたことにより休学し家業のお味噌作りを継ぐことに。
伝統的な板糀製法や木桶での長期天然醸造製法など、手作りでの味噌作りを続けている。

そんな加藤さんがおすすめする、京都での暮らしや食に根ざしたお店をご紹介いただきました。

京都館「読む」の企画＆編集チーム。年に一度のお祭りから日々通う場所まで、京都のあちこちを回るメンバーならではのおすすめたち。